百怪風景

妖怪・怪談の紹介と考察を行うブログです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

くねくね【弐】

「くねくね」 水田や川辺といった、田舎の水場に現れるとされる怪異。遠目では人と同じような姿をしているが、その前身は白く、関節を曲げながら踊るようにくねくねとゆれており、その関節の動きは常識ではありえないという。これを見てしまうと精神に異常を…

くねくね【壱】

「くねくね」 主に田園に現れる、その名の通り体をくねらせるようにして動くという怪異。色は白く、人間の関節の構造上不可能な曲げ方をする。またこれを遠目に見る分には問題がないが、双眼鏡などの道具を介す場合も含めてそれを間近で見てしまい、それが何…

火消婆

(鳥山石燕『今昔画図続百鬼』) 「火消婆」 それ火は陽気なり。妖は陰気なり。うば玉の夜の暗きには、陰気の陽気にかつ時なれば、火消婆もあるべきにや。 (鳥山石燕『今昔画図続百鬼』) まずはじめに長らく更新が滞っていたことをお詫び申し上げます。昨…